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■ブラック企業に裁判を起こして120万円をゲットした件 ＜その他話題＞  [16.05.22]


3.労働基準監督署へ


新しい会社に転職して1ヶ月ほどした後、
試用期間でも休暇(もちろん欠勤だけど)の取りやすい空気の職場で
半休を取り労基署に相談に行く。

その場で「これは請求できませんね」と言われたものと、
実際に指導に行ってもらって結論の出たものとあります。

以下が相談内容と対応。


1.求人票と実際の給料の差額
ハローワークの求人票では基本給＋手当＝30〜40万円となっていたが、
実際の初任給は27万5000円からだった。

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労基署曰く金額が大きく違わないことと、労働条件には記載してあるので抗議できないとのこと。

◎つっこみ
だったら求人票に「27〜」って記載しておば済む話
なおこの"手当"は書類によって"管理手当" "業務手当" "役職手当"など名称が不統一で
しかも私は管理職でもなんでもなかった


2.時間外手当
時間外手当が未払いであった。

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労基署曰く"見なし"として"手当"が支給されており、また金額も大差がないため抗議できないとのこと。

◎つっこみ
その"謎の手当"が"時間外手当"に相当するという説明は会社側からはなかった


3.賞与
査定期間の6ヶ月は勤めていたが未払いであった(辞めた次の月が支給月)。
※ダメもとではある

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労基署曰く本人在籍を条件とする会社が多いが確認するとのこと。
会社の主張も同様に支給日在籍を条件と就業規則に明記しており、支払わないとのこと。

◎つっこみ
そもそも就業規則が従業員に開示されていない


4.退職金
求人票に"勤続1年以上退職金あり"とあるが未払いであった。
会社曰く「勤続の長かった社員や特に会社に貢献した社員に対し支払うことはあるが、
就業規則などでは定めていない」とのこと。

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言い分はともかく求人票の内容と違うのでハローワークに相談して会社に電話してもらったところ、
社長が居留守を使っていて出ないらしい。

◎つっこみ
唖然…


5.精勤手当、皆勤手当
求人票や労働条件に精勤手当4000円、皆勤手当7000円とあるが
実際には皆勤手当7000円しか支払われなかった。

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会社曰く「休暇なしの場合皆勤手当が、半休を取った場合に精勤手当が支給される」とのこと。
ただし労基署からは「両方支払われるかのような紛らわしい書き方」だとは言ってもらう。
※実際こういう表記で両方支払う会社もある

◎つっこみ
雇用条件書に明記しろ


6.有給取得時の皆勤手当の差し引き
有給休暇を取得した月の皆勤手当が差し引かれていた。

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労基法「労働基準法第136条」に違反しており、
確認してもらったところ会社曰く「知らなかった」らしく、
数週間後にの不払い分4万2000円が口座に振り込まれる。
※不払い賃金には(訴えたときから)2年の時効がありそれより前のものは取り返せない

◎つっこみ
知っててほしかったね！


7.パワーハラスメント
パワハラ内容を詳しく説明するも、労基署からは指導できないとのこと。
別の機関を紹介される。



と行った具合で 6. の不払いのみ支払われました。

指導に行くにあたり労基署から言われたのが、
「できれば、まず自分で直接会社に不払いを請求して欲しい」ということ。

なぜかというと「小さな会社の社長は労基署を通したことでへそを曲げ支払わないことが多い」とか。
つまりは『直接言ってくれれば払ったのになー』という、
母親に勉強しろと怒られた子供が「今からするところだったのにやる気なくなっちゃったー！」現象です。

子供かよ！と思うと同時に、
労基法違反でも労基署には強制力がないという社会システムの不備が見えます。

それでも 6. については支払われたので
その辺りから意図的、積極的に悪事を働くタイプではなさそうという社長の人物像が見えます。


★ポイント
労基署への相談は対応してくれる人の当たり外れがあるようです。
今回の場合は親身に聞いてくれる人に当たって良かったと思います。



ちなみに労基署の壁に貼ってあったポスターがこちら。
こんなもの掲げておいて相談されても何もできないってね、
どういうことなの労基署さん。



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