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2024.12.03[火]
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KIMIX-GOGO > Hobby > 1/12 都久井沙紀
■1/12 都久井沙紀 <スクラッチビルド> [17.10.21]
カラーレジンを素材を活かした部分塗装の簡単仕上げ方法を紹介します。
まず全部品共通の工程として、
(1)脱脂処理
(2)ゲートとパーティイング処理
(3)表面磨き
(4)気泡処理
(5)仮組み
を行います。
(1)脱脂処理
ガレキというとまず離型剤落としと言われますが、
後の(2)(3)の工程をちゃんとやるのであれば実はしなくても大丈夫です。
※このページの作例に関しての話です
そもそも離型剤とはガレキの部品を複製する際
シリコン型からはがれやすくするために塗る薬品で、
たい焼き型で言うところの油です。
ガレキの部品表面にはこの離型剤が残っており、
サーフェイサーや塗料、接着剤、テープなどが付きにくくなるので、
洗剤などで離型剤を落とす工程があります。
ところが、実はガレキ部品の素材であるところの無発泡ポリウレタンが
そもそも他の素材を寄せ付けにくいという特徴があります。
なので離型剤は落とすにしても素材自体を脱脂処理するという考えが正しいです。
で、こちらの完成見本なのですが、
忙しかったため脱脂処理は行っていません。
表面磨きをちゃんとしていれば塗料もそれなりに乗ります。
他にもプライマーを塗るという手法もありますね。
(2)ゲートとパーティイング処理
ゲートは部品に樹脂が流れ込む部分で、
プラモでいうとランナーと部品のつなぎ目ですね。
ガレキ部品にも当然あります。
パーティングラインもやはりプラモでもありますが、
型の合わせ目部分はどうしても線が出てしまいます。
ましてアマチュアのガレキとなればバリになっていることもありますので、
ナイフ、金やすり、耐水ペーパー、スポンジやすいなどで消しましょう。
(3)表面磨き
上記工程が済んだら耐水ペーパー、スポンジやすりなどで磨きます。
目は320〜1000くらいでしょう。
ちなみに私はゴッドハンドのスポンジ布ヤスリを使用しました。
(4)気泡処理
今回はやっていないのですが気泡処理も一応説明します。
アマチュアのガレキだと部品表面に気泡ができていることがあります。
全面塗装が前提のキットであればパテなどで埋めればいいのですが、
このキットはカラーレジンを活かしたいので通常のラッカーパテなどは使えません。
こういう場合オススメなのはガイアノーツなどで販売している瞬間カラーパテです。
調色を前提として数色が出ており混ぜることにより部品に近い色を再現できます。
(5)仮組み
一度全て仮組みしてちゃんと組めることを確認してからバラします。
部品の接合部はダボになっているので
φ0.8〜1mmの真鍮線などで双方にうまくドリル穴を開けて接合すると
接着剤なしでもそれなりに保持できます。
ドリル穴を真鍮線の径より少し大きめに開けて
また穴にパテなどを詰めて接合する方法もあります。
次は体の各部位の仕上げ方法を紹介します。
瞳は濃い色から順に重ねていきます。
顔もそうですが本キットの造形はダンQのモデルを参考にしています。
情報量を増やし立体感を出すためにシャドウ塗装(凹み部、裏側などの陰への塗装)を行っています。
基本はベースの色を濃くした色を塗ります。
白パーツ>クリアブルー
紫パーツ>クリアパープル(レッド+ブルーの混色)
細かい部品、入り組んだ部品は筆塗りで、
大きな部品はあればエアブラシが理想です。
塗料は薄め液でよく薄めて、つけすぎたら拭き取りつつ塗っていきます。
部品は全てつや消しクリアスプレーで仕上げをしましょう。
また、厳密にはシャドウではないですが、
肌色パーツはクリアレッドで血色を足します。
衣装の白いラインは深めに溝を掘ってあるので、白い塗料をたっぷり塗って
乾いてから薄め液を染み込ませた布ではみ出しを拭き取ります。
カラーレジンキットなので初心にも安心
と見せかけて極小部品があるので工作は要注意。
足首のバンドはダイヤモンドヤスリの棒タイプに巻きつけて内側と外側の面の処理をします。
手首のバンドは折り曲げながら折り目を接着し輪にして手首にはめます。
髪は毛先の方に濃い色を塗るようにグラデーションにしています。
写真は表面処理が荒かったのと、筆塗りだったため
近くで見るとちょっと汚いですね。
頭部の角度は、左側の横髪のパーツの分かれ目が左肩にかかる位置が正しいです。
というのはうなじのリボンと後ろ髪(内)が干渉を避けるように作ってあるので、
つまりは顔の向きは変えられません。
変えたい場合は干渉部を避けるように改造してください。
top 簡単仕上げ
カラーレジンを素材を活かした部分塗装の簡単仕上げ方法を紹介します。
まず全部品共通の工程として、
(1)脱脂処理
(2)ゲートとパーティイング処理
(3)表面磨き
(4)気泡処理
(5)仮組み
を行います。
(1)脱脂処理
ガレキというとまず離型剤落としと言われますが、
後の(2)(3)の工程をちゃんとやるのであれば実はしなくても大丈夫です。
※このページの作例に関しての話です
そもそも離型剤とはガレキの部品を複製する際
シリコン型からはがれやすくするために塗る薬品で、
たい焼き型で言うところの油です。
ガレキの部品表面にはこの離型剤が残っており、
サーフェイサーや塗料、接着剤、テープなどが付きにくくなるので、
洗剤などで離型剤を落とす工程があります。
ところが、実はガレキ部品の素材であるところの無発泡ポリウレタンが
そもそも他の素材を寄せ付けにくいという特徴があります。
なので離型剤は落とすにしても素材自体を脱脂処理するという考えが正しいです。
で、こちらの完成見本なのですが、
忙しかったため脱脂処理は行っていません。
表面磨きをちゃんとしていれば塗料もそれなりに乗ります。
他にもプライマーを塗るという手法もありますね。
(2)ゲートとパーティイング処理
ゲートは部品に樹脂が流れ込む部分で、
プラモでいうとランナーと部品のつなぎ目ですね。
ガレキ部品にも当然あります。
パーティングラインもやはりプラモでもありますが、
型の合わせ目部分はどうしても線が出てしまいます。
ましてアマチュアのガレキとなればバリになっていることもありますので、
ナイフ、金やすり、耐水ペーパー、スポンジやすいなどで消しましょう。
(3)表面磨き
上記工程が済んだら耐水ペーパー、スポンジやすりなどで磨きます。
目は320〜1000くらいでしょう。
ちなみに私はゴッドハンドのスポンジ布ヤスリを使用しました。
(4)気泡処理
今回はやっていないのですが気泡処理も一応説明します。
アマチュアのガレキだと部品表面に気泡ができていることがあります。
全面塗装が前提のキットであればパテなどで埋めればいいのですが、
このキットはカラーレジンを活かしたいので通常のラッカーパテなどは使えません。
こういう場合オススメなのはガイアノーツなどで販売している瞬間カラーパテです。
調色を前提として数色が出ており混ぜることにより部品に近い色を再現できます。
(5)仮組み
一度全て仮組みしてちゃんと組めることを確認してからバラします。
部品の接合部はダボになっているので
φ0.8〜1mmの真鍮線などで双方にうまくドリル穴を開けて接合すると
接着剤なしでもそれなりに保持できます。
ドリル穴を真鍮線の径より少し大きめに開けて
また穴にパテなどを詰めて接合する方法もあります。
次は体の各部位の仕上げ方法を紹介します。
瞳は濃い色から順に重ねていきます。
顔もそうですが本キットの造形はダンQのモデルを参考にしています。
情報量を増やし立体感を出すためにシャドウ塗装(凹み部、裏側などの陰への塗装)を行っています。
基本はベースの色を濃くした色を塗ります。
白パーツ>クリアブルー
紫パーツ>クリアパープル(レッド+ブルーの混色)
細かい部品、入り組んだ部品は筆塗りで、
大きな部品はあればエアブラシが理想です。
塗料は薄め液でよく薄めて、つけすぎたら拭き取りつつ塗っていきます。
部品は全てつや消しクリアスプレーで仕上げをしましょう。
また、厳密にはシャドウではないですが、
肌色パーツはクリアレッドで血色を足します。
衣装の白いラインは深めに溝を掘ってあるので、白い塗料をたっぷり塗って
乾いてから薄め液を染み込ませた布ではみ出しを拭き取ります。
カラーレジンキットなので初心にも安心
と見せかけて極小部品があるので工作は要注意。
足首のバンドはダイヤモンドヤスリの棒タイプに巻きつけて内側と外側の面の処理をします。
手首のバンドは折り曲げながら折り目を接着し輪にして手首にはめます。
髪は毛先の方に濃い色を塗るようにグラデーションにしています。
写真は表面処理が荒かったのと、筆塗りだったため
近くで見るとちょっと汚いですね。
頭部の角度は、左側の横髪のパーツの分かれ目が左肩にかかる位置が正しいです。
というのはうなじのリボンと後ろ髪(内)が干渉を避けるように作ってあるので、
つまりは顔の向きは変えられません。
変えたい場合は干渉部を避けるように改造してください。
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